1993年 第6回ランナーズ賞受賞者
杉本博敬さん
1918年4月生まれ。働き盛りの46歳の時、網脈絡膜疾患のため失明(全盲)。視覚障害者にありがちな運動不足、栄養過多などから糖尿病に悩まされる。医師からスポーツを勧められ、60歳でランニングを始める。盲人にとってのランニングの効用を体感し、1984年に「すべての盲人がマラソンによって豊かな生活ができること」を究極の目的として、日本盲人マラソン協会を設立した。神奈川県南足柄市在住。
日比野敏行さん
1938年3月生まれ。日比野病院院長。ランニング学会理事、日医ジョガーズ連盟理事を務める。47歳の時に運動不足解消のためにジョギングを始めたのがきっかけとなり、現在は月間150~200kmを走り込み、各地の大会にも出かける。走った後の身体の変化を克明にデータ化し、ランニングがダイエットはもちろん、血圧、動脈硬化によい効果があることを、自分の身体を使って調査し、ランニング学会、臨床スポーツ医学会などで発表している。徳島市在住。
広島壮年走ろう会
1970年3月、まだ市民ランニングが一般化されていなかったころ、山口保名誉会長を初め、14人の壮年の同志によって創設。中国地区では最も古い歴史を持つ走友会である。会の一大イベントは毎年11月下旬に行われる宮島クロスカントリーを主催すること。決して楽ではないコースにもかかわらず年々参加者が増加しているのは、会員たちによる徹底したボランティアの賜物であろう。会長は田辺良平氏。