ランナーズ賞とは?
ランナーズ賞は、市民ランニングの普及・発展に貢献した人物、団体などに対して、その功績を称える賞です。1988年の第1回から本年2024年の第34回まで、110の個人・団体がランナーズ賞を受賞しました。受賞者には、主催の公益財団法人ランナーズ財団より、正賞のトロフィーならびに副賞として賞金200万円を贈呈します。
第34回ランナーズ賞の受賞者は上記の2名と1団体の方々に決定しました。
第34回ランナーズ賞
受賞者プロフィール
豊岡 示朗さん
(大阪府・78歳)
「スポーツ科学とスポーツ現場の橋渡し」
研究と実践の成果を市民ランニング界に広めた指導者
1971年から大阪体育大学に教諭として44年間勤務。12分間走テストによるマラソン記録の推定やトレーニング強度設定を考案するなど、研究と実践の内容が競技選手から市民ランナーの間で広く受け入れられた。同大学陸上競技部では深尾真美選手など日本を代表する選手を育てるとともに、1980~90年代にはホノルルマラソンなどで一般の市民ランナーを指導。大学を離れた後も地元阪南市で、ウォーク&ランイベントを自主開催している。
永井 恒さん
(静岡県・68歳)
自分に負けない、あきらめない、をモットーに
チャレンジを続ける先天性聴覚障がいのランナー
ろう学校での校内マラソン大会優勝以来、走歴は約50年となる。先天性聴覚障がいのため会場で十分な情報を得られない中で、5km、10kmのレースからウルトラマラソンまで、47都道府県のランニング大会に参加。20回を超える海外マラソン出場や、コロナ禍での日本百名山踏破など「あきらめない」をモットーに目標達成のチャレンジを続けている。2024年68歳現在のフルマラソンタイム、3時間22分12秒(4月長野)。
富士吉田市陸上競技協会
(山梨県富士吉田市)
火祭りロードレース、富士登山競走、富士山マラソンほか
県内の大会の積極的なサポートを長年続けている
発足は1967年。’70年代から河口湖マラソンや富士登山競走、’81年には主催大会として火祭りロードレース(8月)を開催した。市民マラソンの記録計測にバーコード計測をいち早く導入するなど、大会運営の開発に取り組む柔軟な姿勢は長く継続され、現在も他の市町村との連携や自転車イベントの運営協力などを積極的に行っている。